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人々に愛された小便公方?志村けんのバカ殿様のモデルとされる第9代将軍・徳川家重

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大奥での家重

脳性麻痺の後遺症に劣等感を抱いていた家重ですが、生まれてすぐに母を亡くしており、誰にも甘えることができず1人で苦しみを抱えていました。

そんな心の傷を癒し、立派な将軍になってもらいたいとの思いから、父「吉宗」は、七代将軍・家継の生母である「月光院」が権力を握る大奥に家重を預けます。

月光院は、家重が涙をこぼしたときには優しく抱きしめてあげるなど親身になって面倒をみたのです。そして、「家重様は優しい心を持ちながら、非凡な才能の持ち主でもある。バカ殿などではない」と言ったそうです。

大奥で家重と親しくなった女性たちも、「お酒は静かに飲んで悪酔いすることもなく、振る舞いも優しいものだった」と口を揃えて言っていたのだとか。

愛されるお馬鹿さん「家重」

家重のことを調べていくと、脳性麻痺の後遺症に苦しみ自暴自棄になりながらも、やさしく聡明な人物だったことがわかりました。

望まず大奥へと連れてこられた女性に50両を渡して城下させたこともあったといいます。
志村さんが演じた「バカ殿」のイメージとはかけ離れていますが、モデルに抜擢された家重もまた、身近な人々に愛されるお馬鹿さんだったのではないでしょうか?

 

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