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地獄太夫の再来!?明治時代に実在した遊女“幻太夫”の凄まじい成り上がり精神【上】

地獄太夫の再来!?明治時代に実在した遊女“幻太夫”の凄まじい成り上がり精神【上】

幻太夫の誕生

 

ある酔客に“田鶴という名ではつまらない。「幻」の名を与えよう”と言われ、田鶴はその場ですぐに「幻太夫」と名乗りはじめます。

幻太夫は品川楼と同じような風情で「地獄太夫」の再来という評判も含めて有名な遊女となります。花街に遊びにくる客を煙に巻くような凄い女だということで世の著名人達も幻太夫のもとを訪れるようになりました。

 

上掲の浮世絵は豊原国周が書いた“全盛名妓揃”です。その右端の下に座っている女性、

この切り下げ髪を紫の紫縮緬で括った遊女は幻太夫でしょう。“全盛名妓揃”に描かれるほどの売れっ子の遊女となったのです。

次回「地獄太夫の再来!?明治時代に実在した遊女“幻太夫”の凄まじい成り上がり精神【下】」につづきます。

 

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