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討幕への口火に!黒幕・西郷隆盛が仕組んだ薩摩屋敷焼打ち事件とは【大政奉還〜王政復古の大号令編】

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王政復興の大号令による新政権の発足

 

12月8日夕方、摂政二条斉敬が主催した朝議は徹夜で行われた。翌朝、長州藩主の官位復旧と入京許可岩倉具視や三条実美ら蟄居・追放処分の公家たちの赦免が決定した。

それと同時に、薩摩・土佐・芸州・越前・尾張の5藩藩兵が御所を封鎖し、会津藩を御所警備から追放した。そして、明治天皇が「王政復古の大号令を発し、新政府の樹立を宣言したのである。

王政復古の大号令の内容を要約すると以下のようになる。

1.徳川慶喜の将軍職辞職を勅許
2.京都守護職・京都所司代の廃止
3.幕府の廃止
4.総裁・議定・参与の三職の新設

さらに、夕方には明治天皇隣席のもと、最初の三職会議である小御所会議が開かれ、ついに新政権は動き出したかに見えた。しかし、実態はそのようにはことは運ばなかったのである。

 

前編はここまで……。

【その2】では、新政権の行き詰まりと、徳川慶喜の動向。そして、それを打開することになる薩摩藩邸焼打ち事件について述べていこう。

 

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