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美女に化けていた九尾の狐「玉藻の前」亡骸は殺生石となり恐れられた『玉藻の前伝説』

美女に化けていた九尾の狐「玉藻の前」亡骸は殺生石となり恐れられた『玉藻の前伝説』:2ページ目

この伝説はやがて、歌舞伎や文楽で演じられるようになり、全国的に広まりました。現在、石工が使用する、石を打ち砕くための大型の金づちを「玄翁」というのは、このとき殺生石を砕いた僧侶の名前から来ています。

この那須の殺生石、現在は周辺一帯は殺生石園地として、観光スポットになっていて、いまだに多くの観光客が訪れています。ただし、周辺は硫黄などの有毒な火山ガスが蔓延しており、ガスの噴出量が多い時は立ち入りが規制されます。

玄翁以外にも、もしかしたら身の回りの道具で、伝説が由来になった名前のものがあるかもしれませんね。

殺生石園地 アクセス

  • 栃木県那須郡那須町大字湯本182
  • JR那須塩原駅西口から東野バス「那須ロープウェイ」行き、「那須湯本」下車、徒歩約3分。又は、黒磯駅西口から東野バス「那須ロープウェイ」行き、「那須湯本」下車、徒歩約3分。

参考

小松 寿雄, 鈴木 英夫 『新明解 語源辞典』(2011 三省堂)

 

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