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西洋上げ巻、ザンギリ頭…文明開化の明治時代、男女の髪型はどのように変化したのか

西洋上げ巻、ザンギリ頭…文明開化の明治時代、男女の髪型はどのように変化したのか

明治初期の女性の髪型は?

明治5年(1872)年、東京府は女子に対して断髪禁止令を出しました。女性たちにとって、髪型の自由は男性のそれよりも遅れていました。

髪を切るのにいちいち役所に提出する「断髪届(だんぱつとどけ)」があったほどです。

「女の命」は切らせたくない?明治時代、女性が髪を切るには役所への届出が必要だった!

武士の世が終わった明治時代、庶民の暮らしに流れ込んだ西洋文化を象徴するファッションとして、古臭い髷(まげ)をバッサリと散切りにした現代風の髪型が流行。[caption id="attachme…

しかし、明治16年(1883年)に鹿鳴館ができたことをきっかけに、女性にも洋装が認められるようになりました。そしてその二年後には、「婦人束髪会(ふじんそくはつかい)」というものが結成されました。

それまでの日本髪はきれいに保つため5日おきに油を塗らなければなりませんでしたが、洗髪は頻繁にできなかったため、不衛生。かつ結髪代もかさみ、不経済でした。

そのため、洋風の髪型への移行という運動が起きました。婦人束髪会が提唱した束髪というのは、「西洋上げ巻」「西洋下げ巻」など。日本髪よりも簡単に結べるのが特徴でした。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも歴史に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!

 

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