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江戸時代、生理中の女性は「月経小屋」に隔離。遊女の月経期間はどうしてた?
現代では理解されつつある「月経」の事情、そして便利な生理用品ですが、江戸時代ではどうだったのでしょうか?今回は、江戸時代の過酷な月経期間と、その状況下を工夫して乗り越えた女性たちの様子について紹介したいと思います。
経血の対策
江戸時代は現代と違って便利な生理用品はなく、したたる経血は「御簾紙(みすがみ)」という和紙を当てて、上から「ふんどし」で固定し漏れを防いでいました。その「ふんどし」の形が馬の顔に似ていることから、「お馬」と呼ばれることもあったと言われています。
男性が着用していたイメージの強い「ふんどし」を、女性は月経期間に利用し、乗り越えていたことに驚く人も多いのではないでしょうか?
月経小屋と当時の女性たちへの冷遇
月経期間中の女性は「穢(けが)れ」として扱われることが多く、月経小屋という建物で隔離されて過ごしていました。
月経小屋はもともと、月経で精神的にも体力的にも疲れきった女性の体調を気遣って建てられた建物です。
けれど、「血」は不潔や不衛生なものとして忌み嫌われていたこともあり、夫や家族に穢れた気を移さないようにするためにも使われていたのだとか。
月経期間中の女性は夫や家族に会うことも許されず、1人ですべて自分の身の回りの管理をして過ごしていました。
何かあっても助けてくれる人がいないことや月経のたびに家族と離ればなれとなる寂しさは、想像以上に苦痛だったことでしょう。
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