日本一小さな大名?徳川家康さえ一目置いた、喜連川藩の歴史を紹介!:3ページ目
終わりに
かつて家康さえも一目置き、代々の徳川将軍とある種で対等?な関係を続けていた日本一小さな大名家?喜連川藩。
「しからば左馬頭(頼氏)殿、又のお越しを……」
「うむ、将軍直々とは畏れ多いが、これも天下の秩序を守らんがため……見送り誠にご苦労である!」
複雑な思いの入り混じった(であろう)家康の視線を背中に受けながら国元へ帰って行く頼氏の心中を思うと、実に痛快というか、そうでもないような……?
※参考文献:
山下昌也『日本一小さな大大名 たった五千石で、徳川将軍家と肩を並べた喜連川藩の江戸時代』グラフ社、2008年9月
阿部能久『戦国期関東公方の研究』思文閣史学叢書、2006年4月
清水克行『足利尊氏と関東』吉川弘文館、2013年10月
戦国人名辞典編集委員会 編『戦国人名辞典』吉川弘文館、2006年1月