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日本の喪服が「黒」になったのは意外と最近のこと、かつて日本の喪服は「白」だった

日本の喪服が「黒」になったのは意外と最近のこと、かつて日本の喪服は「白」だった

「黒は喪服の色」と言われるけれど…

最近の日本では「黒い服ばかり着ていると、運気や健康運がダウンする」とまことしやかに言われます。

風水やスピリチュアルでも同様に言われており、江原啓之さんはTV番組の中で
「黒とグレーの服は着てはいけない。黒を着たいなら紺にしましょう」
という趣旨の話をしていました。

また美輪明宏さんの著書『美輪明宏のおしゃれ大図鑑(集英社)』にも
「黒は黄泉の色、闇の色、哀しみや厳しさ、死を感じさせる不吉な色です。喪服に使われるのも当然ですね」
「真っ黒な服が大流行したのは、バブル崩壊前夜のこと。いやな予感がしていたのですが、案の定、日本経済は破綻し、以来不景気が続いています」
とあります。

肌に着けるものに黒を選ぶのは、下着でさえも絶対ダメ!という意見もあります。
「黒は体にエネルギーを全く与えないので、血の巡りが悪くなり、美容面でもいいことなし」
と断言しているサイトもあるくらいです。

これらの説の根拠の1つに
「黒は葬儀で着る喪服の色だから」
というものがあります。

しかし、日本で一般的に黒い喪服が着られるようになったのは明治時代からと、比較的最近のことだったのをご存知でしょうか?

それ以前の喪服には、なんと!現代では「花嫁の色」「清純・無垢を表す神聖な色」とされ、花嫁衣装の定番となっている白が使われていたのです。

2ページ目 日本の喪服は白だった。その理由は?

 

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