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“懐石“という言葉は仏教由来?仏教と茶道の影響を受けた和食文化

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略式の懐石弁当「松花堂弁当」

また、中に十字形の仕切りがあり、縁の高いかぶせ蓋のある弁当箱を用いた略式の懐石の弁当のことを「松花堂弁当」といいます。

これは、江戸時代初期の真言宗の僧侶・松花堂昭乗1582~1639)が、とある農家が用いていた種入れをヒントに思いついたもの。書家としても活躍していた彼は、自分で作ったその容器を絵具箱や煙草盆として使用していました。

それが、昭和になってから大阪の茶道家・貴志弥右衛門が、料亭「吉兆」の創始者・湯木貞一にそのような器で茶懐石の弁当を作るように依頼したのがその始まりだと考えられています。

このようにしてみると、「懐石料理」も「松花堂弁当」もともと仏教僧が関係していたものが、茶の湯を介して日本文化の中に取り入れられたという共通点があります。

和食文化ひとつとってもこのように仏教や茶道が大きく関わっていることを知り、とても興味深く感じます。

参考

 

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