小津調と呼ばれる独特の世界観の映像作品を数々残してきた日本の映画監督 小津安二郎。その小津安二郎作品のデジタル復元版特別上映会が開催されることになりました。
2014年2月13日(木)から東京国立近代美術館フィルムセンターで上映されます。上映作品は以下の作品たちで、13日(木)から16日(日)までの4日間のプログラムが組まれています。
- 2月13日(木)3:00pm- 彼岸花 [英語字幕付き]
- 2月13日(木)7:00pm- お早よう [英語字幕付き]
- 2月14日(金)3:00pm- 秋日和 [英語字幕付き]
- 2月14日(金)7:00pm- 秋刀魚の味 [英語字幕付き]
- 2月15日(土)1:00pm- 秋刀魚の味
- 2月15日(土)4:00pm- 彼岸花
- 2月16日(日)1:00pm- お早よう
- 2月16日(日)4:00pm- 秋日和
各上映作品の内容はこちら。
彼岸花
[118分・35mm・カラー]
自分に相談もせず、結婚相手を決めた娘・節子(有馬)のふるまいに動揺する父親(佐分利)の姿を描く。節子の結婚を応援する幸子(山本)の助演も絶妙。小津最初のカラー作品で、ドイツのアグファカラーの落ち着いた発色は、以後“小津の色”として定着する。
彼岸花 (映画) – Wikipedia
お早よう
[94分・35mm・カラー]
近所付き合いの小さな波風にふり回される大人たちと、テレビを買ってとねだり大人を困らせる子供たち。東京郊外の新興住宅地を舞台に、戦後の庶民生活を小津流に活写した作品で、軽さのある演出が際立っている。幼い兄弟のオナラのギャグが実に微笑ましい。
お早よう – Wikipedia
秋日和
[129分・35mm・カラー]
亡夫の七回忌を終えた美しい未亡人(原)と、婚期を迎えた娘(司)の間に起きる小さな心の波風を繊細に描く名作。取り巻きの紳士たちのユーモアに小津の余裕に満ちた練達の技が見える。『晩春』(1949)の父娘関係を母娘に置き換えてカラー化した作品とも言える。
秋日和 – Wikipedia
秋刀魚の味
[113分・35mm・カラー]
小津の遺作。男手一つで育てた娘を嫁に出す父(笠)の気持ちと嫁に行く当の娘(岩下)の心情を細やかに描き出す。仲のいい初老の紳士たち、うらぶれ老いた恩師とその娘、父の海軍時代の部下、戦後的な兄夫婦など、主筋以外の点描も余裕に満ちて見事。
秋刀魚の味 – Wikipedia
先日Huluで東京物語を観てからというもの、すっかり小津安二郎にのめり込んでしまった自分ですが、この上映会はとても気になります。
料金は一般500円、高校・大学生・シニア300円、小・中学生100円、障害者(付添者は原則1名まで)。キャンパスメンバーズは無料となっています。特に前売りなどはなく、定員に達し次第締切るとのこと。
全日定員は310名となっています。