上野公園に「医薬の神様」が!毎月10日は病気平癒のご祈祷も『五條天神社』:3ページ目
半年間の穢れや罪を祓い清める大祓式
五條天神社では、毎年6月末日と12月末日に「大祓式(おおはらえしき)」という儀式が行われます。
大祓式は、私たちが日常生活の中で知らず知らずに犯してしまった半年間の罪や穢れ(けがれ)を祓い清め、次の半年の無病息災を祈る儀式です。
五條天神社では、年2回の大祓式の日を挟み1週間ほど、社殿の前に「芽の輪くぐり」用の大きな芽の輪(ちのわ)が設けられます。
茅(ちがや)という植物で編んだ、直径数メートルほどの大きな輪で、正面よりまず左にくぐり、右・左と8の字型に3回くぐります。
芽の輪が設置される頃になると、境内には病気平癒や健康祈願をする老若男女が、次々と訪れます。
2月頃は道真公がこよなく愛した梅の花の香りが
上野公園は、桜の名所としても有名ですが、桜満開シーズンよりも一足早く五條天神社に春が訪れます。天神社らしく、菅原道真公が愛した梅が咲き誇る2月頃は、境内に甘く優しい梅の花の香りが漂い、参拝に来た人の心を癒してくれるよう……
その梅たちも、6月の梅雨シーズンには青い梅の実を付けます。植物の変化に四季の移り変わりも感じられる神社です。
また、毎月10日は「病気平癒のご祈祷」が行われる「医薬祭」が。
初穂料と共に、住所・名前・年齢を書いた「人形(ひとがた)※」を神前にお供えすると、無病息災・健康祈願をしていただけます。(境内に社務所があります)
新型コロナなど流行の病が気になる昨今。健康や病気平癒の祈願に五條天神社を訪れてみませんか。
※人形(ひとがた):両手を広げた人間の形をした白い紙
【医薬祖神 五條天神社】
〒110-0007 東京都台東区上野公園4-17