レトロ感がたまらない!ドリフターズにリメイクされた名曲たち。その元ネタを紹介!:2ページ目
故郷の空/誰かさんと誰かさん
♪夕空晴れて 秋風吹き
月影落ちて 鈴虫鳴く
思へば遠き 故郷の空
ああ 我が父母(ちちはは)いかにおはす……♪※作詞:大和田建樹「故郷の空」1番
スコットランド民謡(18世紀ごろ)のメロディを聞いた大和田が、予備知識なしでインスピレーションのままに作詞したそうです。
明治時代から親しまれていましたが、昭和の敗戦後、まだ日本へ帰れずにいた復員兵たちがこの歌を聞いて、望郷の念を慰めながら苦境を乗り越えたという話を聞いたことがあります。
(あぁ、お父さんお母さんはお元気だろうか。弟、妹たちは誰が遊んでやっているのだろうか……)
ちなみに、元の歌「Comin‘Thro’The Rye(ライ麦畑で出逢うとき)」ですが、こちらは「ライ麦の中で出逢った男女は、きっと恋(たぶん、キス以上の何か)をするだろう」というR指定っぽい内容となっています。
ライ麦は成長すると大人の背丈ほどにも伸びるため、生い茂ると周りから見られにくくなる……それで加藤茶も、麦畑でミヨちゃんと「チュッチュチュッチュ」したのでしょう。
まったく「故郷の空」みたいな風情もへったくれもありませんが、ドリフターズの方が元歌のニュアンスを忠実に伝えていたとは意外でした。