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「これは作り話だ!」自分の伝記に不満?野口英世がとった意外な反応

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このエピソードは、1931年に日本を訪問し、綿密な取材をしたうえで”Noguchi”(邦題:野口英世伝)を書いた医師兼文筆家のグスタフ・エクスタインによって紹介されています。

福沢諭吉、野口英世…「お札の顔」の偉人たちの驚きエピソードはやっぱりスケールが違う!

「お札の顔」になるのって、こんな人!私達が毎日のように使うものの1つといえば、お金です。日本で流通しているお金のうち、1万円、5千円、千円札には、それぞれ著名な人物の顔が印刷されています。…

野口のこのような描かれ方が徐々に後に彼を偉人として持ち上げるようになっていくのでした。そして、昭和初期にもなると、野口は教科書に取り上げられるようになりました。

貧しい家の生まれから努力して偉くなったというエピソードが、当時の日本の教育において理想的な姿だったのでしょう。戦争が終わるとそれまでの偉人として中心的な存在だった乃木希典や東郷平八郎などの軍人が扱いづらくなり、その代わりとして台頭してきたのが野口英世だったのでした。

そのような時代の流れから、野口は本人の意に反して偉人として持ち上げられてしまったわけです。

参考

 

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