みんなで祝おう、花まつり♪4月8日はお釈迦様の誕生日!勘違いしてる人が多い「天上天下唯我独尊」の意味
4月8日はお釈迦さまの誕生日だとされ、全国のお寺で「花まつり」(「灌仏会」とも)が催されます。色鮮やかな花々で彩られた、仏像に甘茶をかける風習をご存知の方も多いのではないでしょうか?ですが、なぜ甘茶なのか、またその詳しい由来を知らずにやってはいませんか?
由来や理由を知れば、もっと「花まつり」を楽しめるはず。そこで今回は、お釈迦さまの誕生秘話について、紹介いたします。
なんと!脇の下から生まれたお釈迦さま!
紀元前5世紀頃、「摩耶夫人」という女性が現在のネーパル南部にあるルンビニーという場所で、お釈迦さまを出産しました。しかしそれは、私たちのような普通の人間の出産ではなく右の脇の下から生まれたのです!
その場面を描いた像が、東京国立博物館(法隆寺宝物館)にも残されていて、今から1200年以上前の飛鳥時代に作られた貴重な仏像で、国の重要文化財に指定されています。
中央にいる摩耶夫人の右の袖の下から、まさにお釈迦さまが出てきている瞬間が表されています。
生まれた瞬間に7歩あるいたという伝説!
摩耶夫人の右の脇の下から生まれたお釈迦さまは、いきなりその場から7歩あるいたといいます。そして、右手で天を左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言ったのです。
この言葉、現代の日本人のなかには「私だけ唯一、尊いのだ」と解釈している方もいらっしゃるようですが、本当の意味は違います。
「すべての人が、代わるもののない唯一の尊い命である」といっているのです。そして、その時の姿を表した仏像が花まつりの時期に、お寺などで見られる「誕生釈迦仏」なのです。
ページ: 1 2