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「ハレー彗星の接近で大変なことになる!」明治時代の日本で、デマの恐ろしさに自殺した人までいた

「ハレー彗星の接近で大変なことになる!」明治時代の日本で、デマの恐ろしさに自殺した人までいた:2ページ目

実際のハレー彗星はどのくらい危険だったの?真相はいかに!?

このように、日本と世界を恐怖とデマで覆いつくしたハレー彗星ですが、実際の地球接近の際の危険度はどのくらいだったのでしょう?

結論から言えば、彗星の尾のガスは非常に薄くて軽いガス体のため、尾の中を地球が通過してもシアン化合物は何倍も密度の高い地球の大気に阻まれ、それを破って地表に到達することはできなかったのです。

だから地球の生命体には、何の影響もありませんでした。

この解説を掲載していた新聞には「珍談奇談」や「警告読み物」も載っていたため、真面目な解説が「安全デマ」のように受け取られてしまったのです。

私たちにも、なんだか耳が痛い話です。

『ドラえもん』の『ハリーのしっぽ(てんとう虫コミックス第33巻収録)』で自転車のチューブを買い占め、チューブ内に溜めた空気を吸って空気がなくなる5分間を生き延びようとしたスネ夫の先祖も、彗星通過の後は大量のチューブに囲まれ途方に暮れていたかもしれませんね。

参考:ザ・歴史トリビア―明治・大正・昭和のへぇー100連発/西沢教夫

 

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