酒35リットル、饅頭50個、ご飯68杯…江戸時代に繰り広げられた大食い大会のビックリ記録!:2ページ目
甘味の部
続いて甘味の部は、色んなモノを同時に食べていてランク付けが難しいため、一挙に紹介します。
神田の勘右衛門(かんゑもん)さん53歳
まんじゅう50個、羊羹7本、薄皮餅30個、お茶19杯
八丁堀のいすや清兵衛(せいべゑ)さん65歳
饅頭30個、うぐいす餅80個、松風30枚、沢庵漬け5本(丸ごと)
丸山片町の足立屋新八(あだちや しんぱち)さん45歳
今坂餅30個、煎餅200枚、梅干し2升、お茶17杯
麻布の亀屋佐吉(かめや さきち)さん43歳
甘酒50杯、菜の漬物3把
皆さん甘いものばかりでなく、しょっぱいもので口直しをしながら挑戦しています。しかし沢庵漬けを丸ごと5本とか、梅干し二升とか、単位は不明ながら尋常ならざる塩分摂取。その後の健康は大丈夫だったのでしょうか。
あえて勝者を決めるなら、ここは塩分に頼らずまんじゅう50個を平らげた勘右衛門さんに軍配が上がるでしょう。
ご飯の部
炊き立てご飯をハフハフ言いながら勢いよく掻き込む姿は、まさに大食いの王道と言えるでしょう。
ここでは駿河町の万屋伊之助(よろづや いのすけ)さん50歳によるご飯68杯&醤油2合(約360cc)、そして浅草の和泉屋吉兵衛(いずみや きちべゑ)さん73歳によるご飯50杯&唐辛子5把がツートップに挙がりました。
ご飯2杯を一合とすると、伊之助さんが三升四合(約12キロ)、吉兵衛さんが二升五合(約9キロ)も平らげたことになります。絶対量では伊之助さんの勝利ですが、23歳の年齢差を考えると、どちらに軍配を上げるかは少し難しいところです。
また、味つけに醤油はともかく、あえて唐辛子をチョイスする辺り、吉兵衛さんはよっぽど唐辛子が好きだったのでしょうね。