実在した暴れん坊将軍!一度ブチ切れたら何をするかわからない暴君「徳川重倫」その1:2ページ目
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あるときは、藩財政の問にきちんと答えてないと激怒し、御用頭取の2人を成敗しています。また、10代藩主・徳川治宝(はるとみ)の生母・おふさを切り殺したこともありました。
別のときには、「庭に豆腐を積み上げよ」と、意図の汲み取れない命令を出されましたが、家臣たちは黙々と従うしかありません。家臣たちが黙々と庭に豆腐を積み上げていると、庭には豆腐を目的に多くのカラスたちが群がったそうです。
豆腐に群がるカラスたちを重倫は鉄砲で次々と撃ち落としていきました。撃ち落とされる哀れなカラスの姿に、家臣たちは自分たちの姿を重ね合わせたに違いありません…。
重倫に仕えることが決まったものは、出仕の前に家族との別れを覚悟し、「別れの盃」を交わしたそうです。
当時、いかに重倫が傍若無人に振舞っていたか、このエピソードを聞いて納得いくと思います。
参考:
- 『江戸「トンデモ殿さま」列伝』
- 『日本随筆大成 新装版 第1期 8 半日閑話 太田南畝』(1993 吉川弘文館)
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