「和食」ユネスコ無形文化遺産内定前に行われたアンケートが面白い件
「和食 日本人の伝統的な食文化」のユネスコ無形文化遺産登録が、内定しました。
あとは、12月にアゼルバイジャンで開催される第8回政府間委員会にて正式登録されるだけ。よかった、よかった。めでたい、めでたい。という感じなんですが、正直、この内定に至るまでは「和食」の無形文化遺産登録申請、一般的な認知度はイマイチだったりしました。その辺の微妙な空気みたいなのがわかるアンケート結果を、かの辻調グループがリリースされてます。
内定のニュースが届く直前、10月9日から11日にかけて行われたというこのアンケートは、和食に関する様々な質問を全国の20~60代の男女に答えてもらったというもの。
最も目を引く質問は、「政府が、ユネスコ世界遺産に『和食』の登録を申請していることを知っていましたか」。回答は、「知っている」が36.2%で、「知らなかった」が63.8%。知ってた人、実に4割弱です。でも、「なるほどなあ」というか、「確かになあ」というか、絶妙に「そんな感じ」と思わせてくれる数字にはなってます。
とはいえ、半分以上の人が無形文化遺産登録に全く興味がない、というわけでもありません。「『和食』が世界遺産になることに対し、どのように思いますか」という質問には「非常に嬉しい」が44.8%、「どちらかといえば嬉しい」が37.6%と、あわせると8割近い数になってます。そりゃそうですよ、嬉しいですもんね。
このアンケート、登録の認知度についての興味深い結果のみならず、他にも面白いデータが並んでます。特に「和食を構成する要素として重要なものは?」という質問で、調理技術を抜いて「季節の食材」「季節感の表現」が1位&3位につけてるあたりは、何かよくわかりませんが「おお~」と感心。さらに「盛り付けの美しさ」が、堂々の2位。ちなみに調理技術は、5位「器と皿」のあと、6位としてやっと登場。面白い、実に面白い。と同時に、これもまた絶妙に「そんな感じ」と思わせてくれる数字です。
季節感とビジュアルの重視。私達日本人は、和食を単なる食い物ではなく、ある種の文化 or アートとして、ユネスコのお墨付きがつく前からごく普通に認識してるんでしょうか。
辻調グループNEWS LETTER vol.4(和食に関するアンケート結果発表!)