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無能とは言わせない!戦国時代の残念な武将・今川氏真は文化人としてなら有能だった

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子孫たちは高家に

戦国時代には通用しなかった氏真でしたが、江戸時代になると氏真の子孫たちは幕府に重宝されます。

和歌や蹴鞠など公家文化に精通していたこともあり、朝廷や公家を接待する役職である高家に抜擢されました。

そして、子孫たちは幕末まで家名を残すことになります。後の世で自分の子孫たちが重職に就いて家名を残していたことを知ったら、氏真は泣いて喜んでいるかもしれませんね。

最後に

文化人として生きてきた氏真にとって戦国時代は合わなかったと言わざるを得ません。

氏真の辞世の句で『なかなかに 世をも人をも 恨みまじ 時にあはぬを 身のとがにして』(世も人も恨むことはない。この時代に合わない自分の身のせいなのだから)と詠んでいたので、戦国時代は自分に合っていなかったことを氏真自身自覚していました。

もし氏真が戦国時代には生まれていなかったら、無能のレッテルは貼られず、公家文化に精通した文化人として有能のレッテルが貼られていたと思います。

生まれる時代は自分では選べないので、何とも言えないですね。

参考:長谷川ヨシテル『ポンコツ武将列伝』

 

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