無能とは言わせない!戦国時代の残念な武将・今川氏真は文化人としてなら有能だった:3ページ目
蹴鞠の腕は天下一品
氏真の蹴鞠は相当なもので、天正3年(1575)には氏真のことを聞きつけた織田信長の前で蹴鞠を披露しています。
父の仇の前でという状況で氏真はどんな思いだったかは、記録にないので残念ながらわかりません。しかし、取り乱さずに蹴鞠を披露したのは文化人としてのプライドがあったのではないかと思います。
氏真の蹴鞠は蹴鞠を家業としていた一族の宗家、飛鳥井雅綱(あすかい-まさつな)から指導を受けていたとされています。