江戸時代の遊郭の闇。劣悪環境で男性に性的サービスする最下級の遊女「鉄砲女郎」とは?:3ページ目
鉄砲女郎と呼ばれるようになった理由とは?
鉄砲女郎が働く切見世には需要があったわけですが、ただ、揚代が安い分、鉄砲女郎は多くの男性の相手をしなければ、十分な報酬はもらえません。
そのため多くの相手と関係を持つことで、様々な病気に感染してしまう恐れと常に隣り合わせだったのです。そういったリスクは、鉄砲女郎を買う男性客側にも同様にありました。
病気に感染した女郎に”当たる”可能性がある、病気に”当たる”可能性がある…というところから、”鉄砲女郎”と呼ばれるようになったのです。
江戸時代の遊郭というと花魁や太夫が活躍した華やかな世界にスポットが当たる事が多く、浮世絵などにもそういった華やかな遊女が多く描かれていましたが、劣悪な環境で働かざるおえなかった、鉄砲女郎のような遊女も江戸時代には溢れていたのですね。