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額田王 〜禁断の恋に揺れた飛鳥時代の万葉美女 日本最古の三角関係♡禁断の恋に揺れた飛鳥時代の万葉美女「額田王」最終回

日本最古の三角関係♡禁断の恋に揺れた飛鳥時代の万葉美女「額田王」最終回:2ページ目

大海人皇子のストレートな返歌

この歌に対して、大海人皇子はド直球すぎる返歌を返しています。

紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも

意訳すると、「好きでなければ、人妻に対してわざわざそんな事しないでしょう。紫草の匂い立つように色気のあるあなたに恋をしているから、私は手を振ったのです」・・・。

なにこの歌!こんな歌詠まれたら、さすがの額田王もときめきを抑えられなかったのではないでしょうか。オレ様な兄に最愛の妻を横恋慕され、その兄を恨みも憎みもせずに協力して国政改革(大化の改新)を進め、額田王に会えた時には精一杯にこにこ手を振って喜びを伝える大海人皇子。大きな声では言えませんが、天智天皇より圧倒的に良い男なんじゃ・・・?

良き殿方に愛され、ドラマチックな三角関係に身を焦がした額田王だからこそ、たくさんの美しい万葉歌を残す事が出来たのかもしれませんね。

 

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