えっ義賊じゃなかったの!?弱き者の為に盗みを働く「鼠小僧」実はただの盗人だった…
義賊として知れ渡っている鼠小僧は歌舞伎やドラマなどの多くの創作物で活躍しています。
しかし「弱い者のために盗みを働く盗賊」というのは後付けであり、鼠小僧のモデルとなった人物は義賊とはほど遠い存在でした。
そこで今回は鼠小僧のモデル次郎吉(じろきち)についてご紹介したいと思います。
本業は鳶職
新和泉町(現在の日本橋人形町)に生まれた次郎吉は、10歳の頃に木具職人の元へ奉公に行きます。わずか16歳で親元に帰ってきた次郎吉は次に鳶職(建築の場において高い所で作業する職人)になります。
しかし、素行不良な面が目立ってしまい25歳になると父から勘当を言い渡されてしまいました。
行く当てのなくなった次郎吉はさらに生活が荒れてしまい、ついに博打に手を染めることになります。
その生活も長くは続かず、お金が底を尽きた27歳の時に次郎吉は盗人家業へと足を踏み入れていきました。