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額田王 〜禁断の恋に揺れた飛鳥時代の万葉美女 日本最古の三角関係♡禁断の恋に揺れた飛鳥時代の万葉美女「額田王」その3

日本最古の三角関係♡禁断の恋に揺れた飛鳥時代の万葉美女「額田王」その3

額田王と大海人皇子の愛

しかしその後も、額田王は別れた大海人皇子と相思相愛だったのではないかと言われています。そういわれる由縁が「万葉集」の有名なあの歌です。

あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

これは標野(しめの)という皇族のみ入れる御料地で、端午の節句の薬猟(くすりがり)の時に額田王が詠んだ歌です。この行事では、男性は鹿を狩り(鹿の角は長寿の薬となる)、女性は薬草の紫草を摘みます。

「茜色に夕映える紫草の標野を、皆が鹿狩りや薬草摘みに忙しく行き来している。その中で、大海人皇子が向こうから私に向かってにこにこ無邪気に手を振っている。どうしましょう、標野の番人に見られてしまうじゃない・・・。」

さて、たかが手を振るのがなぜまずかったのでしょうか。歌の解説は、次回に続きます。

最終回に続く

 

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