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独自に広まっていった日本の印鑑の歴史

独自に広まっていった日本の印鑑の歴史

印鑑は日本や中国のものというイメージがありますが、実はその起源はメソポタミア地方にあると言われています。実はその昔に海外から伝わってきたものなのですね。

元々は世界の多くの地域で印鑑が使われてきていましたが、現在ではヨーロッパ諸国をはじめほとんどの国では印鑑を用いる文化がありません。つまり、印鑑によって個人を証明するという文化は、日本国内において独自に発展していったものというふうに言えますね。

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日本で最も古い印鑑は「漢倭奴国王」と刻まれた金印です。この時代の印鑑は今のように誰もが持っている物というわけではなく、権力者がその権力を誇示するために利用するものでした。

その後も印鑑が民衆の間に広まるまでには長い時間が必要で、それまでの間は貴族や武将などが使用するものとして印鑑の文化は続いていきました。

今のように一般の人々が個人の証明として印鑑を利用するように明治6年のことでした。この年に実印を捺印することが制度化されたのです。

現在では何か手続きをしたり、公的な書類を作成したりする時には、必ずと言っていいほど印鑑が必要になってきます。
普段何気なく使っている印鑑ですが、実はとても長い歴史があるのです。

 

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