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着物を最後まで大切に。アロハシャツは日本人が和服をシャツにリメイクしたのが起源

着物を最後まで大切に。アロハシャツは日本人が和服をシャツにリメイクしたのが起源

その後、この流行に目をつけた日本人や中国人の仕立て屋が、日本から布地を輸入してシャツを作るようになりました。当時のアロハシャツの生地を製作、輸出していたのはなんと主に日本だったのです。

当時、ホノルルには多くの仕立て屋や呉服店があったそうです。ちなみに、「アロハシャツ」という言葉を初めて新聞広告で使ったのが日系の仕立て屋の一つ「ムサシヤ・ショーテン」というお店。地元の若者の間でもこのシャツは流行し、それを見たアメリカからの旅行者にも土産物としてアロハシャツは流行しました。

アロハシャツがこんなにも成功したのは、当時円が安く質の良い生地を安価に仕入れることができたことに加え、大量ロットでしか注文を受けないアメリカ製生地に対して、日本の生地メーカーは少量のロットでも輸出に対応したことがその理由です。

こうして日本人によってつくられたシャツは現地でも人気が高まり、やがてアメリカ本土とハワイを結ぶ旅客航路が開設されると、観光地の土産物としてアロハシャツの需要も拡大していったのです。

3ページ目 日本から着物の染色技術を使った柄が数多く海外へ

 

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