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あなたは読めた?リアルタイムで記録する速記文字「いだてん」第28話振り返り:2ページ目
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いだてんで使われたのは早稲田式?
速記は紀元前には確立していたといわれ、世界各地に独自の速記文字があります。日本では明治ごろから取り入れられ始めたとか。そこから、国会議事録の記録等で重宝するようになります。
日本の速記文字は一種類ではありません。初めて実用化されたという「田鎖式」や、それをもとに貴族院速記者練習所で使われたという「参議院式」、その他「衆議院式」「早稲田式」などがあります。
いだてんで酒井菊枝が使っていたと思われるのが、「早稲田式」です。これは1930(昭和5)年に確立されたもので、主に通信教育の現場で使われたとか。
犬養毅の内閣総理大臣就任は1930年なので、早稲田式導入からわずか1年たらず。速記は一人前になるまでに10年はかかるといわれますが、菊枝さんは相当優秀だったんですね……。
ちなみに、演じた麻生久美子さんは台詞を覚えるよりも速記を覚えるほうが大変だったのだとか(笑)
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