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居酒屋で見かける徳利と通帳をもったタヌキは何者?どうして広まったのか?

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彼がどうして、このような、どことなく憎めない、愛嬌のあるタヌキを作り始めたのか、そのことがわかる確かな記録は残っていませんが、一説によると、彼が幼い頃に見た、タヌキ大ぜいが輪になって座り、腹鼓に興じている姿がきっかけだとか・・・。

その説が本当かどうかはわかりませんが、1951(昭和26)年、昭和天皇が旧信楽町を行幸した際に、旗を持った大小のタヌキが路上に並べられた様子を歌に詠んだことから、その風貌が全国にすっかり広がりました。

このことがきっかけで1955(昭和30)年以降、信楽町でも地域の名産として大量につくられるようになったそうです。こうして今日、全国の居酒屋ですっかりおなじみのキャラクターとなったようですね。

地元で多少知られていたものが、何かの機会で全国的に知られ、それを地域おこしの一環としてブランド化していく…。そうして今では誰もが知っている日本の景観のひとつとして浸透しているわけです。

そう考えると、なんだか初めに信楽のタヌキを全国的な名産にした方たちはすごいですよね!

ポン!

参考:『しがらきやきものむかし話』 冨増純一 1998

 

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