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NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」振り返り 生涯、金栗四三を陰で支え続けた兄・金栗実次「いだてん」第27話 振り返り

生涯、金栗四三を陰で支え続けた兄・金栗実次「いだてん」第27話 振り返り:3ページ目

ストックホルム大会後もスポーツだけに集中できたのは兄のおかげ

初参加のストックホルム大会が終わり、その後も四三は東京にとどまって後進の育成に力を入れ、自身もさらに2大会に出場するなど、第一線で活躍し続けました。

ドラマでは描かれていませんが、実はその間、四三は徴兵検査を受けているのです。マラソンランナーである四三なので、もちろん健康体。しかしながら、結果は第一乙種で兵役免除となったのです。

「四三はお国のために走っている。弟がオリンピックで走れば国民も注目し、それは国民の体力向上、さらには国力増強につながる」。実次は陸軍関係者にこのように働きかけ、それが軍部の方針と一致したために免除となったとされています。

今の時代の考え方では一スポーツ選手の志と国家を結びつけるのはどうか、とも思いますが、こうして実次が方々に頭を下げて回ったことで、四三はスポーツに集中することができたのでした。

実次は四三の活躍の陰で常に弟を支え続け、昭和5年に急性肺炎で亡くなりました。

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

 

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