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NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」振り返り 人見絹枝。スポーツに生き”スポーツに死んだ”女性アスリート「いだてん」第26話振り返り

人見絹枝。スポーツに生き”スポーツに死んだ”女性アスリート「いだてん」第26話振り返り

後進の育成に力を入れていた絹枝は、自分がスポーツに身をささげたあげく早死にしてしまうことを案じており、こんな言葉を残したといいます。

「わたしが死んだら世間の人は何と思うだろう。人見は運動をやり過ぎて死んだ、女の子にスポーツをやらせるのは危険だといわないだろうか」

女子スポーツに対する世間の目はいまだ好意的とはいえませんでした。オリンピック以前から、人見絹枝が矢面に立って功績をあげることで、「これからの女子選手たちには私のような思いをさせないように」と行動で示してきたのです。彼女は最後の最後まで、次代の女子スポーツ選手の行末を想っていました。

絹枝が亡くなったあと、恩師である二階堂トクヨは彼女のそんな思いをくみ取ってか、こんなふうに言ったそうです。「スポーツが絹枝を殺したのではなく、絹枝がスポーツに死んだのです」と。

絹枝の死後、オリンピックでは新たな女子選手たちが活躍し始めます。絹枝がシマの想いを受け継いで励まされたように、絹枝の活躍に励まされ勇気をもらった女子選手がいたのです。またバトンをつなぐように登場するのは女子水泳選手の前畑秀子。来週また登場しますよ!

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

 

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