ステキな企画!詩人・金子みすゞの作品を歌にするプロジェクト始動。第一弾はSalyu「星とたんぽぽ」
大正時代〜昭和時代にかけて活躍した詩人・金子みすゞ。代表作「私と小鳥と鈴と」のことば”みんなちがって、みんないい。”は記憶に残っている人も少なくないのではないでしょうか?
そんな金子みすゞの詩を歌にして、世に広めるプロジェクト「金子みすゞをうたにする。」が、童謡誕生100周年を記念してスタートしました!
金子みすゞの詩は学校の教科書でも使われていますし、時代が変わってもあらゆる年代にひびく普遍的な魅力があります。金子みすゞは服毒し26歳という若さでこの世を去りましたが、生涯で500 余編もの詩を綴ったとされています。
そんな膨大な詩からからどの作品がプロジェクトで採用されるのかも注目ですが、プロジェクトの第一段では「星とたんぽぽ」が採用されることになりました。歌うのは歌手のSalyuさん。メロディは放送作家でミュージシャンの倉本美津留さんが担当します。
星とたんぽぽ(金子みすず)
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
Salyuさんの歌う「星とたんぽぽ」は6月27日にデジタル配信されます。また、7月末には「私と小鳥と鈴と」がリリース予定。こちらも歌うのはSalyuさんとなっています。
金子みすゞの詩では数年前にCMにも起用された「すずめのかあさん」が印象に残っていてとっても好きなので、プロジェクトに採用されたらな…なんて思いつつ、Salyuさんの配信を楽しみに待ちたいと思います♪
すずめのかあさん(金子みすず)
子供が
子雀
つかまへた。
その子の
かあさん笑つてた。
雀の
かあさん
それみてた。
お屋根で
鳴かずに
それ見てた。
金子みすゞ プロフィール
本名金子テル。1903年山口県大津郡仙崎村(現、長門市)生まれ。大正末期から昭和初期にかけて、すぐれた作品を発表し、西條八十に「若き童謡詩人の巨星」と賞賛されるが、26歳の若さでこの世を去る。没後作品が埋もれ幻の詩人と言われていたが、童謡詩人矢崎節夫の探索により遺稿集が見つかり、『金子みすゞ全集』(JULA出版局)として出版された。
童謡100周年特別企画 金子みすゞをうたにする。:中京テレビ