『豊臣兄弟!』徳川家康(松下洸平)が「あやつらが恐ろしい」と漏らした“得体の知れない者”の正体とは?
『豊臣兄弟!』第14回「絶体絶命」では、金ケ崎城からの撤退戦に成功し、京都へ戻った羽柴小一郎(演:仲野太賀)が、二条御所に滞在する徳川家康(演:松下洸平)に、兄・秀吉(演:池松壮亮)がもらった薬の礼を述べます。
小一郎が下がった後、家康はふとこう漏らします。
「わしは、得体の知れない、あやつらが恐ろしい」
今回は、家康をして「恐ろしい」と言わしめた、「得体の知れない者」の正体に迫ります。
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家康が恐れた「得体の知れないもの」
越前一乗谷まであと50キロに迫った織田信長(演:小栗旬)は、金ケ崎城の陣中で、浅井長政(演:中島歩)の裏切りを知ります。
朝倉・浅井に挟撃されるという危機に陥り、動揺する信長を自らの足に刃を突き立てることで鎮め、さらに織田軍の撤退を助けるために殿(しんがり)を引き受ける秀吉。
信長の命により、京都への撤退が決まった織田諸将は、我先に金ケ崎城を出ていきます。その時、徳川家康が秀吉に当家伝来と称した傷薬(実は単なるかゆみ止め)を渡し、労をねぎらいます。
そして、殿の役目をみごとに果たし、命からがら京都へ帰還した秀吉軍ですが、秀吉は信長の撤退戦の報告に行ったところで人事不省に陥ってしまいました。その秀吉にかわり、家康のもとに出向いた小一郎は、「この薬のおかげで、命拾いをいたしました」と、心から礼を述べるのです。
小一郎が退出すると、石川数正(演:迫田孝也)が「本当に生きて戻ってくるとは、いまだに信じられませぬ」と家康に話しかけます。
これに対し家康は「人間は得体の知れぬものを怖いと思うそうじゃ。わしはあやつらが恐ろしい」と答えました。
金ケ崎城から撤退する際、数正に「こんなところにいては、命がいくつあっても足りない」と語る家康。その気持ちは、家康だけでなく、信長はもちろん織田諸将全員の本心であったでしょう。
それほど、金ケ崎の退き口は、武勇や忠義といったものだけでは到底成し遂げられない、あまりにも困難な任務でした。それを秀吉軍は見事に成功させたのです。
家康はそんな秀吉たちを「得体のしれぬもの」と称し、そして「彼らは恐ろしい」と語ったのです。




