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『豊臣兄弟!』徳川家康(松下洸平)が「あやつらが恐ろしい」と漏らした“得体の知れない者”の正体とは?

『豊臣兄弟!』徳川家康(松下洸平)が「あやつらが恐ろしい」と漏らした“得体の知れない者”の正体とは?:2ページ目

「世上をする人」とは何者なのか

金ケ崎の退き口に参加した武将は、羽柴秀吉・秀長兄弟、その与力として、蜂須賀小六正勝(演:高橋努)前野将右衛門長康(演:渋谷謙)竹中半兵衛(演:菅田将暉)。そして、幕府軍として参加した明智光秀(演:要潤)と幕府に近い立場にあった摂津守護・池田勝正です。

このうち、家康が「得体の知れない、あやつら」と名指ししたのは、秀吉・秀長・正勝・長康・光秀でした。

彼らの共通点は、当時の言葉で言う「世上をする人」に属するということです。

では、この「世上をする人」とはどのような人々を指すのでしょうか。簡単に箇条書きにしてみましょう。

①土地に縛られることなく生きている(生きてきた)人。
②主君に縛られることなく生きている(生きてきた)人。
③身分に縛られることなく生きている(生きてきた)人。
④一つの場所に留まらず、各地を渡り歩く(歩いてきた)人。
⑤武士ではあるものの、元々は在地武士ではない人。

つまり、「世上をする人」とは在地である「イエ」とか「ムラ」などの小世界から、はみ出してしまった人たちのことを指しました。

彼らはみな、どこからかの時点で生まれ故郷の「ムラ」「イエ」から離れ、広い世界に身を投じています。このような人々は、小世界を飛び出し、広い世界に出ることで、自然とネットワークを持つようになり、そこからさまざまな情報を得るようになりました。

しかし彼らは家康のような在地を基盤とした武士から見れば、素性のはっきりしない「怪しい人」で、秩序から逸脱した、「得体の知れない人々」でもあったのです。

このような人々は、武士だとしても決まった主君をもたずに各地を放浪する雇われ武士。また、ものを売りさばくために広い範囲を股にかける商人たち。あるいは、諸国を巡る旅芸人たちなどでした。そして彼らの中からは、このような活動により「外交」や「諜報」に長けた人々が生まれてくるのです。

3ページ目 秀吉・光秀・川並衆に共通する経験とは

 

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