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「おせち料理」に入れるべき“縁起もの食材”は?覚えておきたい各具材の意味と由来まとめ

「おせち料理」に入れるべき“縁起もの食材”は?覚えておきたい各具材の意味と由来まとめ

お正月の料理の代名詞といえば「おせち料理」。お正月にはお重に詰められた様々な料理を食べながら、家族団欒の時を過ごした経験をお持ちの方も多いはず。

毎年何気なく食べているおせち料理ですが、一つ一つの料理に込められた意味や由来をご存知でしょうか?

おせち料理はただの「正月料理」ではなく、「新しい一年を迎えるための願いを形にした文化」です。お子様と一緒に意味や由来について話しながら食卓を囲むことで、新たな一年がより豊かな年になるかもしれません。

ここでは、おせち料理の由来やそれぞれの料理の意味をわかりやすく解説します。

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おせち料理とは?

おせち料理とは、新年を迎えるお正月に用意する祝いの料理です。年の始まりを清らかに迎えるために、保存しやすい料理を重箱に詰めた料理として親しまれてきました。

家庭の習慣や地域の伝統により中身が変わる点が特徴です。

起源は弥生時代の「節句」の行事食

おせち料理の起源は、弥生時代に遡ります。弥生時代には農耕が生活の土台となり、季節の変わり目が意識されるようになりました。

そのため、季節の節目に「豊作」や「無病息災」「子孫繁栄」を願い行われる年中行事の「節句(せっく)」を祝い、農作物の恵みへ感謝する流れが広がりました。

この節句の祝いが続き、めでたい日に特別な料理を出す流れが正月へ受け継がれたのが、「おせち料理」のルーツとされています。

重箱に詰めるようになったのは明治時代以降

おせち料理といえば重箱に詰めるのが一般的ですが、実は重箱に詰めるようになったのは明治時代以降です。

正月は、台所の神様とされる「荒神様」や「年神様」を休ませるため火を使う料理を避けるべきとされており、日持ちする料理を多く作り保存しておく必要がありました。(おせち料理に砂糖が多く使われているのも、保存が効くと言う理由です)

明治時代に庶民に広がった漆器は、家庭でも扱いやすく保存容器としてうってつけでした。また、運びやすい形や祝いの席に合う見た目だったことからも、重箱が使われるようになったのです。

戦後に「おせち」と呼ばれるようになった経緯

本来の「おせち」の呼び名は「御節供(おせちく)」だということをご存知ですか?では、なぜ「おせち」という呼び名が一般化したのでしょうか?

戦後、生活様式は大きく変わり、労働時間が増加しました。新年を迎える準備を短時間で済ませたいと願う家庭が増え、デパートが正月料理の予約販売を開始します。

「家庭で呼びやすい名称を広告で統一して使用しよう」ということから「おせち」という名称が定着したのです。

2ページ目 黒豆、数の子、伊達巻など…代表的なおせち料理の意味一覧

 

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