日本が世界に誇る和食の特徴のひとつ「うま味」を科学で証明した日本人・池田菊苗とは?
和食は、日本が世界に誇る素敵な食文化ですよね。そんな和食の特徴のひとつが「うま味」ではないでしょうか。
なかなか言葉で表すのは難しいですが、うま味が感じられる料理は本当においしいですよね。実は、うま味は英語でもそのまま「umami」と表記されています。
今回の記事では、そんな日本や世界で愛されるうま味を発見した科学者・池田菊苗(いけだきくなえ)という人物についてご紹介したいと思います。
池田菊苗(いけだきくなえ)の若かりしころ
池田菊苗は、1864年(元治元年)、京都薩摩屋敷の留守居役・池田春苗の次男として誕生しました。9歳のころ、父と上京し、2年ほど私塾に通って英語などの勉強に励んでいました。京都へ戻り、漢学や英語を学びますが、親の転居をきっかけに大阪へ移住。
近所に住んでいた大阪衛生試験所の所長から化学を教えてもらったことをきっかけに、化学に情熱を向けるようになります。
激動の時代、学びに情熱を注いだ
元は裕福な家庭でしたが、彼が進学しようとしていたとき、家計はとても苦しいものでした。そこで、布団などを売って無断で家出し、上京。予備門理科を卒業し、東京帝国大学理学部化学科に入学しました。
2ページ目 夏目漱石との交流 〜 うま味の発見
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