飲み逃げ男を日本刀で斬り捨て御免@イタリア。日本文化がおかしな形で海外へ…
日本文化が、どんどん海外へ浸透している昨今です。世界遺産に認定された和食はもちろんのこと、各種カルチャーもまた、あっちこっちで大人気。今や世界のどこへ行っても見かける、日本料理店やコスプレの衆。そのうち「本家」を凌ぐ勢いで「和」なテイストを誇る国や街が現れたりするのも、時間の問題かも知れません。
そんな現状を反映してるのかしてないのか、何とも言えない事件がイタリアはボローニャで起こりました。ビールを飲み逃げしようとした男を、店主が日本刀で斬りつけたというのです。
イタリアのレストラン ビール飲み逃げの客が日本刀で斬られる – The Voice of Russia
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瓶ビール代を払わなかった男性に、店主とその妻が襲い掛かり、文字通り日本刀でぶった斬ったんだとか。現場には、頭から血を流す男と日本刀に加えて、割れたビール瓶、そして野球のバットが転がっていたそうです。怖い…。
あまりにあんまりな、斬り捨て御免ぶり。思わず出そうになった「ボローニャの地で蘇った武士の魂」という軽口もひっこむというものですが、それにしても日本刀をガチで「使う」というこの発想、私たち日本人には案外ないものです。もちろん刀は本来人を斬るためのものですから、このブチ切れ店主の「使用法」、正しいといえば正しいのかも。行動そのものは、過剰防衛だと思いますが。
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おみやげでバンバカ買われていく、日本刀。そのうち「本家」を遥かに凌ぐ勢いで「実用」する国や街が現れる・・・というのは物騒に過ぎますが、とりあえずボローニャでビールを飲み逃げするのは、やめときましょう。「武士の情」は、多分、通りません。
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