子供らしさを強調?芸妓の見習い「舞妓」が芸妓より華やかな姿をしている理由
修行中の身の舞妓さんがより華やかなのはなぜ?
華やかな京都の舞妓さんや芸妓さんを見て、このような疑問を抱く人がいるようです。
「舞妓さんは芸妓さんになるための修行中の身なのに、どうして芸妓さんより華やかな姿をしているの?」
確かに衣装や髪形を見ても、舞妓さんは芸妓さんと比べてぐっと華やかな印象です。同じようにお引きずりの着物を着ているときでも、芸妓さんは帯をお太鼓に結び、半襟の色は白で、下駄や草履を履いています。
それに対して舞妓さんの帯は「だらりの帯」で、真紅の地色にカラフルな糸で刺繍が施された半襟をかけ、足元は「おこぼ」と呼ばれる厚底の下駄を履いています。
また「舞妓時代は地毛で髪を結うが、芸妓になるとかつらになる」ということはよく知られるようになりましたが、その髪に付ける飾りも芸妓さんは櫛と玉かんざしなどでシックにまとめていますが、舞妓さんは2月なら梅の花、10月なら菊など、毎月違う華やかな花かんざしで華やかに飾っています。
同じように華やかな印象を与える遊女の場合、階級が高くなるほど外見も華やかになっていきますが、芸舞妓さんの場合はなぜそうではないのでしょうか?
ページ: 1 2