子供らしさを強調?芸妓の見習い「舞妓」が芸妓より華やかな姿をしている理由:2ページ目
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舞妓さんは元々は小学生くらいの年齢だった!?
その理由は「舞妓さん」が元々何歳くらいだったのかを考えると、理解できます。
今でこそ、舞妓さんになるために置屋へ入れるのは「義務教育が終わってから」ということになっていますが、昔はそうではありませんでした。
昭和初期にデビューしたある人気舞妓さんは、舞妓デビューの「お店出し」当時11歳だったとのこと。当然まだ小学生ですから、小学校の卒業式には若い舞妓さんの髪型である「割れしのぶ」に結ったまま出席したそうです。
現代ではあり得ない光景ですが、彼女だけが特別に早く舞妓デビューをしたというわけではありません。当時はそのくらいの子供、花町式に言えば「おぼこい」舞妓さんが珍しくはなかったのです。
「舞妓さんは子供」というのは常識だったので、舞妓さんの服装や髪形も「子供の可愛らしさを引き立てるもの」となりました。
それが現在の15~20歳前後の舞妓さんにそのまま受け継がれているため、私たち一般人から見ると「なぜ?」と思えるのでしょう。
今でも残る舞妓さんの「子供らしさ」
現代でも、舞妓さんの服装や装飾品には、昔の舞妓さんが小さな子供だったことの名残が見られます。
例えば舞妓さんが「おこぼ」を履くのは、子供の舞妓さんは身長が低かったからです。また舞妓さんの着物には、肩の部分や袖の部分を端折って縫う「肩上げ」「袖上げ」が施されています。
これは子供の成長に合わせて着物を調整するための知恵で、今でも子供の七五三の着物に見られます。昔の舞妓さんには、成長に合わせて衣装を直すことも必要不可欠だったのですね。
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