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歌川国芳や広重など人気浮世絵師による、秋にぴったりな「月」の浮世絵名作選

歌川国芳や広重など人気浮世絵師による、秋にぴったりな「月」の浮世絵名作選

歌川国貞「美人に寄り添う月」

国貞が描く月は、その下に息づく美人に寄り添い、引き立てるための月。さすがは「美人画の国貞」です。

歌川国貞「美人八景 三俣の秋の月」

電気のない江戸時代、月は大切な光源のひとつでした。月のさやかな夜、美人が恋しい人からの手紙を格子越しの月明かりに照らして読んでいます。そのまなざしは張りつめているようにも、喜びを噛み殺しているようにも思えます。

歌川国貞(三代豊国)「見立月づくし れんじの月」ボストン美術館

こちらも手紙を読んでいる模様。連子越しの月の静けさが、華やかな着物や美人の表情を引き立てます。

葛飾応為「時を止めるほど、美しい月」

葛飾応為「月下砧打美人図」wikipediaより

今最も注目を集めている絵師の一人、葛飾北斎の娘の葛飾応為。彼女の肉筆画には、時を止めてしまうような美しさがあります。月下で丹念に砧打ちをする女性。存在感のある白い月が、女性の袖口からちらりと覗く襦袢の緋色を照らします。清らかでありながら色気の香る応為らしい作品です。

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