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そうだったの?江戸時代 昼見世も夜見世もあるんです。江戸時代の遊女の1日はどんなスケジュールだったの?

昼見世も夜見世もあるんです。江戸時代の遊女の1日はどんなスケジュールだったの?:2ページ目

大事なお客には特別サービス!?

日付が変わる頃に、張見世と清掻は終了。それ以降は新しい客はとりませんが、すでに登楼している客の相手は務めます。八ツ(午前2時頃)に、ようやく妓楼の営業が終了します。とはいえ、朝まで客がいる遊女は、まだまだお付き合いが続きます。

特別なお客が夜更けや明け方に目を覚ましたら、台所にそっと二人で忍び込んで、簡単な朝食を作ってあげることもあったそうです。人気メニューは、あぶたま。刻んだ油揚げを濃いめの醤油の出汁で煮込んで、最後に溶き卵を流し込んでふわふわに仕上げたものです。

遊女たちは自由時間もあるものの、なんだか慌ただしい1日。二度寝の時間が一番の至福かもしれませんね。

参考文献:堀江宏樹(2015)『三大遊郭 江戸吉原・京都島原・大坂新町』幻冬舎新書. ,永井 義男(2016)『江戸の売春』河出書房新社.

 

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