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NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」振り返り シマの思いは日本人女性初の五輪メダリスト人見絹枝につながり……「いだてん」第24話振り返り

シマの思いは日本人女性初の五輪メダリスト人見絹枝につながり……「いだてん」第24話振り返り:2ページ目

架け橋となったのがシマだった

史実では彼女のスポーツの才能を見て二階堂トクヨの元へ、と考えたのは学校の教師陣だったそうですが、ドラマで彼女をオリンピック選手に、と最初に考えたのは増野シマでした。

シマはドラマオリジナルのキャラクター。実在しない女性です。その架空の人物に与えられた役割のひとつが、金栗四三と人見絹枝をつなぐことだったと思われます。

四三よりも先に人見絹枝を見出し、スポーツに悲観的であった絹枝を説得してスポーツの道を歩ませたのはシマだったのです。四三にあこがれて陸上を始めたシマは、日本のスポーツ史に残るような存在ではなかったけれど、次の女子スポーツ界をしょって立つ存在を見出して育つよう、種をまく人だった。

シマは実在しない人物でしたが、もしかしたらこういう陰ながらスポーツ界を支えた人がいたのでは?と思わせる魅力的な人でした。

「種まく人」とはシマであり、そして「いだてん」第一部に登場した多くの人であるといえそうですね。第一部が終わり、バトンを受け取るのはもう芽が出て育ち始めた時代の人々。

来週からいよいよ第二部スタートです。

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

 

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