なんと通信販売まであった!江戸時代に誕生した日本初のアダルトグッズショップ「四目屋」:3ページ目
どんな人が購入していたの?
アダルトグッズの中には海外から伝来したものが少なくなく、また、現代のように機械的に大量生産することもできなかったため、決して値段は安くはなかったようです。
それを考えると、ある程度身分の高い者が四目屋を利用していたのでしょう。四目屋には直接自分では行かず、仕えていた者にお使いを頼んでいたのかもしれませんね。
また、大奥の女中たちがアダルトグッズを使っていたという事実も一般的に知られていたことだったので、大奥の女中たちもお得意様だったのかもしれません。
大奥の女中も御用達だった?江戸時代の大人のおもちゃ事情
江戸時代、オトナのおもちゃ屋さんといえば、両国米沢町にあった四ツ目屋(四目屋)。顔もよく見えないほど薄暗い店内で、買う時は、奥にいる店員に声をかけていたよう。ここでは、長命丸や女悦丸などの媚薬…
”革新的なことはエロによって熟成する”というのはよくあること。四目屋の、お客さんのプライバシーに対する配慮や、通信販売の導入などは、当時、ほかの業態も参考にしていた…かも、しれませんね。
参考、出典:落語「四つ目屋」の舞台を歩く、大江戸300年の吉原遊女の文化史