客が着物を投げ入れたのが始まりだった大相撲の「懸賞金」。どれほどの金額が入っているの?
懸賞金制度の始まり
現在の懸賞金の始まりは、江戸時代にさかのぼります。当時の相撲の観客には「投げ祝儀」という習慣がありました。
これは素晴らしい取組への感動を、自分の着物を土俵に投げることで表したもので、その着物が後で力士本人や付け人によって持ち主に返された時に、持ち主は着物と引き換えに何らかの報償を渡していました。
「投げ祝儀」は1909年に旧両国国技館が建造されてから禁止行為となりましたが、現在も見られる「大一番」があった時に会場のお客さんが座布団を投げる光景は、その名残りなのですよ!
現在行われているような懸賞金制度が定められたのは、1960(昭和35)年9月場所から。それ以前には、米や味噌などの食料品が懸賞として懸けられたこともありました。