手洗いをしっかりしよう!Japaaan

日本人は昔からコスプレ好き?桜の季節、江戸っ子流のお花見は仮装がブームだった?

日本人は昔からコスプレ好き?桜の季節、江戸っ子流のお花見は仮装がブームだった?:2ページ目

お花見で仮装が流行

江戸っ子の間では、お花見スタイルは「酔狂」という仮装が流行っていました。現代のハロウィン感覚で、武士が町人のコスプレをしてみたり、逆もまたしかり。人に迷惑をかけなければどんな格好もOKです。

吉原女郎たちの花嫁コスプレイベント?1日限定で女郎が白無垢姿で過ごす「八朔(はっさく)」の行事とは?

吉原遊廓では、年に一度だけ女郎たちが花嫁のような白無垢姿で過ごす日がありました。8月1日の「八朔(はっさく)」という行事です。今回は吉原遊廓の八朔をご紹介します。八朔(はっさく)とはそもそも八…

まさにハロウィン状態www 浮世絵・日本画に見る江戸時代の衝撃的コスプレ祭りまとめ

芸者が男装?江戸時代に吉原遊郭で行われていた8月のイベント「吉原俄(にわか)」とは?

即興劇の「俄(にわか)」俄とは、江戸時代から明治期にかけて流行った即興の芝居です。別の表記で「仁輪加、仁和歌、二和加」とあるものも。この俄は「俄狂言(にわかきょうげん)」の略で、江戸時代に路上で素…

そうそう、手にはお花見弁当を忘れずに。江戸では旬の山菜など思い思いのご馳走を詰め込んだお花見弁当を作って持ち寄ったのです。もちろん桜餅も買います。有名なのは隅田川沿いの長命寺の桜餅で、もちもちのクレープ風生地にこしあんを巻いたスタイルが江戸っ子流です。

江戸は散りはじめてからが見頃

現代では満開を見頃としますが、江戸っ子の感覚はそれよりもっと「儚さ」を大切に感じたらしく、雪のように白い花弁が降りしきる頃、つまり散り始めてからこそが見頃だとしたようです。

地面を埋め尽くす桜色の絨毯の上で、明るい江戸っ子たちは歌や踊りを披露したり、茶番というミニコントを演じたりして楽しみました。中には普段出会う事のない他のコミュニティの宴会をチラ見して気に入った相手を見つけ、和歌を送りあったりして恋人になる事もあったようです。

桜の舞い散る美しいロケーションの中で恋が始まるなんて、素敵ですね♪

参考文献:杉浦日向子「お江戸風流さんぽ道」小学館文庫

 

 

RELATED 関連する記事