日本人は昔からコスプレ好き?桜の季節、江戸っ子流のお花見は仮装がブームだった?:2ページ目
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お花見で仮装が流行
江戸っ子の間では、お花見スタイルは「酔狂」という仮装が流行っていました。現代のハロウィン感覚で、武士が町人のコスプレをしてみたり、逆もまたしかり。人に迷惑をかけなければどんな格好もOKです。
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そうそう、手にはお花見弁当を忘れずに。江戸では旬の山菜など思い思いのご馳走を詰め込んだお花見弁当を作って持ち寄ったのです。もちろん桜餅も買います。有名なのは隅田川沿いの長命寺の桜餅で、もちもちのクレープ風生地にこしあんを巻いたスタイルが江戸っ子流です。
江戸は散りはじめてからが見頃
現代では満開を見頃としますが、江戸っ子の感覚はそれよりもっと「儚さ」を大切に感じたらしく、雪のように白い花弁が降りしきる頃、つまり散り始めてからこそが見頃だとしたようです。
地面を埋め尽くす桜色の絨毯の上で、明るい江戸っ子たちは歌や踊りを披露したり、茶番というミニコントを演じたりして楽しみました。中には普段出会う事のない他のコミュニティの宴会をチラ見して気に入った相手を見つけ、和歌を送りあったりして恋人になる事もあったようです。
桜の舞い散る美しいロケーションの中で恋が始まるなんて、素敵ですね♪
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