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「いだてん」第9話振り返り。金栗四三が経験した2週間もかかるシベリア鉄道の旅:2ページ目
当時は2週間もかかった
現在はウラジオストクからシベリアまでを7日間で横断できるシベリア鉄道ですが、四三たちが利用した当時はその倍の2週間もかかったそうです。
現在のシベリア鉄道も一等席、二等席、三等席とありますが、四三たちが乗ったのは二等席。弥彦いわく「うちの風呂より狭い」。ここで大森氏と四三、弥彦の三人と、知らない外国人が一緒に寝るわけです。そりゃあ精神的に辛くもなるでしょう。
ちなみに、現在のシベリア鉄道の二等席も4人の寝台部屋となっています。1泊くらいならいいかもしれませんが、何日もそこで知らない人と過ごすとなると辛いかもしれませんね。
四三たちは節約のために寝台部屋内で自炊をしていました。これは食堂車での食事が割高だったためです。最初食堂車で食事をすることになったとき、大森氏は伝票を見て「君たちは2円でいいよ」なんて言っていましたが、当時の2円は現代の感覚でいうと数万円だといわれますから、数人で囲む1食分でも万単位で飛んでいくような内容だったのです。
現在のシベリア鉄道の食堂車はそこまでとんでもない値段ではありませんが、やはり割高なようで、多くの利用者はスーパーなどで食料を買って乗るようです。
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