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女帝・称徳天皇が和気清麻呂に下した「穢麻呂(きたなまろ)」という汚そうな名前への強制改名の刑罰

女帝・称徳天皇が和気清麻呂に下した「穢麻呂(きたなまろ)」という汚そうな名前への強制改名の刑罰

/ 人物
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2019/02/27

なぜ称徳天皇はこんな刑罰を与えたの!?

称徳天皇が清麻呂姉弟に下した「強制改名の刑」は、単なる嫌がらせではなく、天皇のある「こだわり」によるものでした。

称徳天皇は清麻呂以外にも、自分に反抗したものを卑しい名前に改めさせたことがありました。名前や言葉には「霊」が宿っているため、大切にしなければならないという「言霊信仰」的な考え方があったからでした。

称徳天皇によって「強制改名」の刑を受けた人物には、他にも橘奈良麻呂の乱で廃太子とされた道祖王(ふなどおう・麻度比(まどひ)に改名)や、称徳天皇を呪詛した疑いをかけられた不破内親王(ふわないしんのう・厨真人厨女(くりやのまひとくりやめ/台所の下女という意味)に改名)などがいます。

これから毎日卑しい名前で呼ばれることになるなんて、生きていく上でもっとも精神的にきつい刑罰ではないでしょうか。

 

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