暗唱中もタバコOK!?外国人が驚いた明治初期の自由すぎる日本の学校:2ページ目
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授業の様子は「混乱」状態!?
グリフィスはこんな事も書き記しています。日本の生徒たちはどんな体勢で勉強をしているのか、「手や顔が墨だらけ」。
そして彼らは江戸時代の頃からの習慣が抜けなかったようで、「休み時間に、いや暗唱中にも、日本の学生や教師は煙管を出して煙草を雁首につめふかす」。
そのため、粗末な木製の校舎には「灰皿用の火鉢と竹筒が置いてある」とグリフィスは半ば呆れたように書いています。江戸の藩校や寺子屋がどんな様子だったかは、おおよそ想像がつきますね・・・。
江戸の自由な状態から、明治になって突然学校の規律が外国風の厳格なものになり、日本人の生徒たちはいらだって落ち着かない様子だったそう。
その様子はグリフィスに言わせれば「混乱状態に見えた」という事です。しかしグリフィスらの努力も実り、日本の学校の様子は「数年の苦闘の結果、ついに道徳的に立派になった」とのちのち振り返っています。
参考文献:グリフィス「明治日本体験記」東洋文庫
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