禅寺はトイレに行くも修行!超びっくりな日本のトイレの歴史【中編】:2ページ目
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また臨済宗ではトイレを雪隠(せっちん)と呼び、京都の東福寺の通称「百雪隠(ひゃくせっちん)」が有名です。ちなみにこの百雪隠は日本最古のトイレとして国の重要文化財に指定されています。
東福寺の雪隠の内部にはたくさんの穴が等間隔にあいており、それぞれに壺が設置されていました。右側が小便用、左側が大便用と分かれており、お坊さんたちはそこに用を足したのです。
禅寺では、トイレに行くのも修行のひとつで、ひとたびトイレを使うとなると、仏典のなかの仏の教えや菩薩の徳を讃える偈文(げぶん)を唱えなければならない、入る前に衣服は脱いで、人の服と間違えないように紙に自分の記号を書くなどの厳しい作法や決め事があったようです。
修行僧はトイレに行くにも一苦労というわけなのですね。ちなみに福井県の永平寺の東司はいまだに使われているそうです。
江戸は小便が売れる時代、しかもトイレ丸見えじゃないか!超びっくりな日本のトイレの歴史【後編】
前回は鎌倉時代と室町時代における日本のトイレの発展をご紹介しました。今回はいよいよ江戸時代のトイレのしくみをご紹介します。これまでの記事はこちら[insert_post id=89691]…
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