楽しませる工夫もりだくさん!2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」放送前予習!:3ページ目
「語り」ではなく「噺(はなし)」
毎年、大河ドラマのナレーションは話題になりますね。今作でナレーションを務めるのはビートたけしです。ただナレーターといっても単に声だけで登場するのではありません。
ビートたけしは昭和の名人落語家・五代目古今亭志ん生(ここんていしんしょう)を演じ、彼が語る架空の落語「オリムピック噺」としてドラマは展開していくのです。
オリンピックだけを取り上げるのかと思いきや、同時代に生きた落語家の視点から描くことで、ストーリーは重層的になります。
ビートたけし自身、出演が決まったときの心境をこんなふうに語っています。
よく聞いてみたら、オイラに志ん生さんを演じてほしいって言うからさ、「志ん生さんみたいな芸はできないよ」って言ったんだけど、“NHKの大河”っていうイメージと全然違うスタイルのドラマがやれそうなんで、引き受けたんだよね。
主人公と同時代に生きた人物がナレーターとなるスタイルは「龍馬伝」を思い出しますが、その語る内容が落語であるというところに新しさがあります。
ビートたけしさんがそう言われるとおり、ひと味もふた味も違う大河ドラマになりそうな予感です!