1人、2人ではない?太古から崇めてきた八百万の神様の正しい数え方
キリスト教やイスラム教など、多くの宗教において神様は唯一の存在だから数えることはありませんが、日本の神様を数えるときは、「1人、2人、3人」ではなく、「一柱(はしら)、二柱、三柱」と数えます。
どうして日本の神様は「柱(はしら)」で数えるのでしょうか。今回はその理由についてまとめていきたいと思います。
神様を「柱(はしら)」で数える理由
日本は昔からいろいろなものを神様として崇めてきました。日本の神話をまとめた『古事記』には、実に多くの神様が登場します。
古来、神は自然物に宿るとされていましたが、その中でもとくに、「大木は神が宿るもの」と重要視されてきました。今でも神社にはご神木と呼ばれるものが見られます。
柱の形状にも由来があります。柱は地面から天に向かってまっすぐ立っていることから、「神が下りてくるための通り道」としての役割を果たしていると考えられていました。
このような神と柱に密接な関係があることから、「柱」で数えると考えられています。
神様を数えるとき、「座(ざ)」も使います
また、もう1つ神社で神様を数えるのに使う言葉として、「座」があります。「柱」との使い分けは必ずしも明確ではありませんが、「座」は神話の物語を語る場面では使わず、山や神社に鎮まった神様を数える場合に使います。
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